監督・脚本:高畑勲
1982年/日本/カラー/63分
この映画は、宮沢賢治の童話「セロ弾きのゴーシュ」をもとにつくられました。市民音楽会に出るために、
セロ(チェロ)を弾くゴーシュは楽団員たちと一生懸命練習しますが、なかなかうまく弾くことができません。
夜、 ゴーシュが家で練習していると、ねこやカッコウ、たぬきやねずみがやって来て、いろいろと注文をつけます。
映画の中では、宮沢賢治が好きだったペートーベン作曲交響曲第6番「田園」が力強く流れ、音楽会でもみごとに
演奏できました。高畑勲監督は、この映画について、映像と同じく音楽のよろこびもからだで味わってほしい、
□と子のための楽しいメルヘン映画ですが、自立に向かって悩める中高校生や青年にも見てほしい、と言っています。
1981年度毎日映画コンクール大藤信郎賞受賞。