邑の映画会 VOL. 9
| ホーム・マイホーム |
| 1970年/日本/4分/35mm/カラー |
| 監督:岡本忠成 |
| 「モグラは土の中 キツネは土の上 モグラはあなをほる キツネははなをふる…。2ひきはしらずに、おなじほうに、あ・る・い・て・た!」歌のリズムにのって、くしゃみしたり、とびあがったり。 ことしの夏休み、東京のフィルムセンターでえいがをみて、子どもスタッフがえらびました。 「音楽があるからいい!」4分のなかにアニメーション映画の動きのおもしろさをとりこんだ。紙でつくったかわいいどうぶつがうごくよ。 毎日映画コンクール大藤信郎賞受賞 |
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| くつやとこびと |
| 1960年/日本/14分/35mm/カラー |
| 監督:神保まつえ |
| くつやのおじいさんは、毎日くつを作ります。「もう、くつを作る皮がない。あすは最後のくつを作りましょう」おじいさんは言います。 するとどうでしょう。その夜、こびとがやってきて、トントン、ギコギコ、朝にはすてきなくつがありました。 次の夜も、また次の夜も、みんなで歌をうたいながら、くつをつくって帰ります。グリム童話のお話しをアニメーション映画にしました。 心のやさしいおじいさんとおばあさんとこびとたちの人形が、たのしい音楽にのって動くよ。 |
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| 雌牛 めうし |
| 1989年/ロシア/10分/35mm/カラー |
| 監督:アレクサンドル・ペドロフ |
| ロシアの大地。その場に生きる農夫とその家族。生まれた子牛は売られていった。雌牛は悲しみ、汽車にひかれて死んでいった。 大きなスクリーンに映し出されるやさしい目の雌牛と、よりそう農夫の息子。この映画、生きることの永遠の愛を描いた祈りの世界。 見る者の心をとらえて離さない。監督のデビュー作。ガラス板に油えのぐで描かれた一枚一枚の絵が動くよ。 広島国際アニメーションフェスティバルグランプリ受賞 |
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| トゥ・リアン |
| 1978年/カナダ/11分/35mm/カラー |
| 監督:フレデリック・バック |
| 星はかがやき、太陽はキラキラ光る。宇宙に地球が生まれ、海には魚、空には鳥。地上には動物、人も生まれた。 自然と共に暮らし、喜びあふれる世界。けれど、いつしか、人間が、あれも欲しい! これも欲しい! あまりにも好き勝手にするものだから、生きものは殺され、木は切り倒され、ごみはあふれ・・・。 でもね、あるとき、人の心によみがえる。森へ、海へ、帰ろう。まあるい、まあるい、地球へ帰ろう。七色かがやく、地球へね・・・。 |
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| ドタバタ撮影所 |
| 1910年代/アメリカ/11分/16mm/白黒/実写 |
| スタッフ・キャスト詳細不明 |
| 男が車にはねられた。その車に乗っていた女優を追いかけ、映画の撮影所にもぐりこむ。撮影中の着ぐるみのシロクマを本物と間違えたところから、撮影はメチャクチャに。 そこに本物のライオンが現れて、てんやわんやの大騒動。逃げ回る男と動物のギャグまたギャグの連続で、 今から100年も前に作られた無声映画の傑作喜劇。試写でみた子どもたちはハラハラ、ドキドキ、お腹を抱えて笑ったり・・・。 おもしろい映画を上映しよう!と、子どもたちが選びました。 |
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| 道 |
| 1954年/イタリア/115分/35mm/白黒 |
| 監督:G・アラヴィンダン |
| 世界には決して忘れられることのない映画が何本かある。巨匠フェデリコ・フェリーニ監督のこの映画は、間違いなくその一本だ。 日本での公開は1957年。半世紀以上も前のこの傑作を、まだこうしてスクリーンで見ることの出来るのは、なんとも幸せなことだ。 粗野な旅芸人、ザンパノと、ただただ天使のように無垢な、貧しい育ちの娘、ジェルソミーナとの、痛切極まりない映画である。 |